生体腎移植の臓器売買事件で、都内の医師とうその養子縁組をしたうえで、医師に臓器を提供した21歳の男の実の父親が、FNNの単独インタビューに応じ、今の心境を語った。
石川容疑者の実父は「命あって発見されて、逮捕されたことは、よかったかなとは思うんだよね」と話した。
臓器移植法違反などの疑いで13日に逮捕された石川竜哉容疑者(21)は、医師の堀内利信容疑者(55)とうその養子縁組をしたうえで、2010年7月、移植手術で腎臓を提供、仲介役の住吉会系暴力団組長・坂巻松男容疑者(70)らとともに、800万円を受け取るなどした疑いが持たれている。
石川容疑者の実の父親によると、石川容疑者とは3年間、音信不通の状態が続いていたが、2010年12月になって、ドナーになった事実を知ったという。
石川容疑者の実父は「ものすごくショックでした。堀内利信という人間が住んでいる、わたしはそこに足を運びましたけど、門前払いでしたからね。(江口祐子容疑者に)『竜哉はどこにいる?』って言っても、竜哉がいる居場所はわかりません。あなたはだって、代弁する養父母でないわけでしょって、代弁、なんでできるのって言ったら、(江口容疑者は)『だってわたしが連れてきた人間だから、わたしは会ったからと』」と話した。
警視庁によると、石川容疑者は、借金の帳消しと、およそ200万円の報酬を坂巻容疑者らに約束されて、ドナーになることを引き受けたが、実際に受け取ったのは10万円だけだったという。
石川容疑者の実父は「やっぱり法に触れることをしていることがある以上は、それに対しての罪の償いはしっかりとしてもらいたいし、本心の気持ちで、いろいろな、すべてのことを話してもらいたいとは思っております」と話した。
警視庁は、14日午後にも堀内容疑者と妻の則子容疑者(48)を再逮捕する方針。
(FNNニュース 2011/07/14 11:56)
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Last Updated on Monday, 18 July 2011 17:34 |