中国河南省の鄭州市や駐馬店市の複数のれんが工場で、人身売買組織を通じて売り渡されるなどした知的障害者らが劣悪な条件で強制的に働かされていたことが判明、地元警察は5日、約30人の労働者らを救い出した。6日付の中国英字紙チャイナ・デーリーなどが地元テレビの潜入取材による報道として伝えた。
地元テレビ記者は8月中旬、駅付近で知的障害者を装い、2人の見知らぬ男に連れ去られた。その後、記者はれんが工場側に500元(約6000円)で売り渡され、工場内で数時間拘束されたが、逃げ出し警察に通報したという。
警察は工場の経営者ら数人を拘束した。
これらの工場では労働者らは食事も満足に与えられず、休憩もほとんどない。深夜まで働かされ、中には給料を一切受け取らずに7年間働かされた労働者もいた。
同紙によると、れんが工場では一般の労働者の場合、1人を1年間雇うのに約2万元(約24万円)のコストがかかるが、知的障害者らは1人300~500元で売買されているという。
中国では2007年、山西省のれんが工場で未成年者らの強制労働が発覚。その後も、障害者らの強制労働が明らかになっている。(共同)
[ 2011年9月6日 17:31 ] (スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/06/kiji/K20110906001567960.html
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Last Updated on Wednesday, 14 September 2011 12:01 |