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労災事故:右腕切断の中国人研修生、田辺の会社を提訴--損害賠償求め /和歌山
8282万円賠償求め

 外国人研修制度の研修生として徳島県内の協同組合を1次受け入れ機関にして入国、田辺市内の木材会社で働いていた中国人研修生(27)が右腕を切断する労災事故があり、研修生は11日、慰謝料など8282万円余の損害賠償を同社に求める訴訟を、徳島地裁阿南支部に起こした。

 訴状によると、研修生は08年10月21日に来日、11月下旬から同社で働いていたが、12月17日、木材切断作業中に機械に巻き込まれ、右腕を切断する大けがを負った。原告側は、制度で認められていない残業に研修生が従事していたなどとして、「研修生でなく、労働者だった」と指摘。研修生だとしても、むしろ安全に作業できないと推測されるため、「(安全配慮)義務はより強度なものとなる」とし、事故発生は「安全配慮義務を怠ったため」と主張している。

 一方、毎日新聞の取材に同社は「機械の使用方法などを指導しており、過酷な労働を強いたわけでもない」とし、今後については「訴状が届いていないのでコメントできない」と話している。

2009年9月12日 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20090912ddlk30040611000c.html
Last Updated on Thursday, 24 September 2009 11:09
 
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