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【記事・女性】人身取引摘発、10年は19件どまり 過去最少
 昨年1年間に全国の警察が摘発した人身取引事件数が、2009年から9件減少して19件となり、統計を取り始めた01年以降最少だったことが、警察庁のまとめで3日分かった。
 警察庁によると、偽装結婚したフィリピン人女性が風俗店などで働かされる例が目立ち、被害者37人のうち24人がフィリピン人。12人が日本人で、1人が韓国人だった。被害者はほとんど給料が支払われなかったり、店に居住させられたりして自由を奪われていた。
 摘発されたのは計24人。うち、風俗店経営者が6人、ブローカーが3人で、ほかは風俗店の従業員などだった。〔共同〕

日本経済新聞 電子版 2011/2/3 10:31
http://www.nikkei.com/news/category/article
 
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日本で起きる人身取引は減ったのか、それとも摘発がより難しくなったのか。私たちは常に、こうして公表される数字が氷山の一角でしかない、と主張してきました。自由を奪われ、搾取されている被害者は人目につくことが少なく、警察でさえ見つけることが難しいからです。
ほぼ同時に配信された時事通信社の記事では同じ警察庁のまとめをもとに、外国人妻の被害者が急増していることを伝えています。また、日本人の被害者が大幅に増加した理由として、未成年者の売春事件摘発が挙げられています。未成年者の売春、児童ポルノの事件が毎日のようにニュースで流れていることなどを考えると、やはり摘発される人身取引事件が極端に少ないと思わざるを得ません。そして、自由を奪われている人たちを見過ごすことはできない。
見えにくいところで起きている人身取引、おかしいな?と思ったら、確かな証拠がなくてもホットラインまでお知らせください。(文責:船戸)
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Last Updated on Friday, 01 April 2011 17:27
 
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